荒木経惟 Arakinema
愛ノ花
- 商品番号:SPD-9315
- 収録時間:20分
- 価格:税込¥4,180(本体価格¥3,800+税)
- 仕様:カラー/STEREO/片面1層
- リージョン:ALL
- Jan 4941125693158
- ISBN978-4-86308-016-4 C0874 Y3800E
- 発売日:2007.05.20
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1990年1月27日。妻・陽子逝去。病室のコブシの花。アラキネマ「愛ノ花」は、妻が逝った後に咲いたコブシの花から始まる。モノクロームの花。妻のことを想い、行きつ戻りつしながらシャッターを切り続けた17年。「愛する人がなくなって愛が深まる」。アラーキーの愛ノ花人生。アラーキーと花との情交、その濃淡と文様が織りなすメタモルフォーゼ。生の陰画と死の陽画。刹那の狂おしさと愛おしさ。撮る花そのものも時とともに変わっていく。想いが濃密な塊となり、溶け出し、新たな姿を結ぶ。2007年1月27日、17年目の妻の命日。ふたたび、コブシの花を撮る。
アラキネマ「愛ノ花」は、2007年5月17日~6月22日、ラットホール・ギャラリー(東京)で開催された「愛ノ花」展で公開上映された。この写真展には1990年から2007年にかけて撮影されたモノクロームの花作品と、最新シリーズ「KaoRi Love」(モノクロームにペインティング)が展示された。
Arakinema アラキネマ
[アラキネマ]は,映画でもなくスライドでもない,全く新しい写真表現である。写真家・荒木経惟自身の演出による写真表現を,見る側が同時体験し共有するものである。エモ−ショナルな動きは,田宮史郎,安齋の手による官能的なオ−バ−ラップによってもたらされ,光を通して見るその映像に音楽が加わる。一枚の写真が光を通して闇の中にイメ−ジを結び,次の瞬間には二枚目の写真とオ−バ−ラップして溶け合い交じり合い,二枚目の写真が確かなイメ−ジを結ぶと最初の写真は闇の中に消え去る。この瞬間,この刹那,この官能。アラキネマは一つの確かなジャンルである。