荒木経惟 Arakinema
冬春
- 商品番号:SPD-9306
- 収録時間:21分
- 価格:税込¥4,180(本体価格¥3,800+税)
- 仕様:カラー/STEREO/片面1層
- リージョン:ALL
- Jan 4941125693066
- ISBN4-87389-807-2 C0874 Y3800E
- 発売日:2004.12.18
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アラキネマ「冬春」は、2004年冬から春にかけて撮影された歌人宮田美乃里の写真をモチーフに、日々撮影されたアラーキーの作品が紙芝居のように展開されていく、アラキネマとしては初のモノクロ作品である。 アラーキーは、宮田美乃里の撮影を2004年1月4日、静岡の海岸から始める。宮田は、乳ガンにより左乳房の全摘出手術を受けた。自ら希望してヌードを撮って欲しいとアラーキーに手紙で申し込む。アラーキーはそうした思いを全身で受け止め、撮影を始める。海岸で、スタジオで、桜の下で‥‥‥時は過ぎる。やがて冬が過ぎ、春になる。アラキネマ紙芝居は静かに淡々と続く。街、通り、空、花、ヌード、緊縛、刺青、ポートレイト‥‥‥2004年の冬から春にアラーキーが出会った「こと」が、アラキネマの中に散りばめられている。宮田はアラーキーに歌を詠む。アラーキーは写真で歌を返す。「冬春」はアラーキーの返歌そのものである。 そして、ある春の日、クライマックスは訪れる。
Arakinema アラキネマ
[アラキネマ]は,映画でもなくスライドでもない,全く新しい写真表現である。写真家・荒木経惟自身の演出による写真表現を,見る側が同時体験し共有するものである。エモ−ショナルな動きは,田宮史郎,安齋の手による官能的なオ−バ−ラップによってもたらされ,光を通して見るその映像に音楽が加わる。一枚の写真が光を通して闇の中にイメ−ジを結び,次の瞬間には二枚目の写真とオ−バ−ラップして溶け合い交じり合い,二枚目の写真が確かなイメ−ジを結ぶと最初の写真は闇の中に消え去る。この瞬間,この刹那,この官能。アラキネマは一つの確かなジャンルである。