打ち勝つ力を発揮する侍の叡智
接近戦を制する者が全てを制す

礼法は作法であり形式であるが、武士は常に不意の攻撃を想定し、防御と反撃の体勢を伴った礼法を身に付けていた。臨機応変、当意即妙の働き、そして真剣礼を行うことで、武の技量が向上し、究極の強さを身につけることができる。 武士の礼法は、室町時代より続く小笠原流の礼法を手本とし、そこに武の理合いを取り入れ、剣独自の礼法へと昇華したものである。礼法本来の敬意と尊厳を保ちながら、敵対護身動作によって組み立てられており、抜かずして勝ちを制する「鞘の中」の教えに通じる道である。

収録内容

立ち業　Tachiwaza/The Act of Standing
　陣立　Jin Dachi
　拝礼　Hai Rei
　掲揚礼　Keiyo Rei
　略式礼　Ryakushiki Rei
　捌き　手の中　Sabaki　Te no Uchi
　立ち捌き（閉足立）　Tachi Sabaki（Heisoku Dachi）
　自在捌き　Jizai Sabaki
　立ち捌き（引立／踏立／騎馬立）　Tachi Sabaki（Hiki Dachi/Fumi Dachi/Kiba Dachi）
　立ち捌き（残心／継足）　Tachi Sabaki（Zanshin/Tsugi Ashi）
　立ち捌き（変転）　Tachi Sabaki（Henten）
　立ち業の理合　Tachiwaza no Riai

居業　Iwaza/The Act of Sitting
　控礼　Hikae Rei
　真の礼　Shin no Rei
　結界礼　Kekkai Rei
　胡座　Agura
　居捌き　Isabaki
　居業の理合　Iwaza no Riai

陣立睡虎　Jin Dachi Suiko